やり手の広告マン、サム(ビリー・クラダップ)は、大学生の一人息子、ジョシュを銃乱射事件で失った後、会社を辞め、ヨット上ですさんだ生活を送っていた。ある日、別れた妻(フェリシティ・ハフマン)から、音楽好きだったジョシュが残した大量の歌の歌詞とデモテープを受け取り…。
米クライム・サスペンス「ファーゴ」などで知られるウィリアム・H・メイシー(64)の初監督作。抜け殻のようになってしまったサムが、場末のライブバーで息子の遺作を歌い継ぎながら、息子が生きた証しを確認し、サム自身もまた新たな生きがいを見いだす姿が優しく描かれている。
SANKEI EXPRESSのメール取材に応じたメイシーは、主要な登場人物の一人に敬意を込めて「音楽」を挙げ、「いい音楽なしに作品は成立しない」との認識で映画作りに臨んだことを強調した。「インディーズシーンに詳しいリズ・ギャラチャーをアドバイザーとして雇い、素敵な楽曲と歌詞を作ってくれるアーティストを探してもらいました」