仙台会議に参加した福田暁子世界盲ろう者連盟事務局長(前列右端)=2014年4月22日、宮城県仙台市(日本財団撮影)【拡大】
防災に障害者の視点が欠けているのは、日本だけではない。2005年から15年までの国際的な防災指針「兵庫行動枠組」には、障害者についての記述がほとんどなかった。日本財団が、国連国際防災戦略事務局にこの問題を提起したときも、これまで障害者をテーマに扱ったことも、障害のある人が会議に参加したこともなかったという。
そこで日本財団は、防災の取り組みに障害者の視点を取り入れることの重要性を国内外で訴えることにした。12年の東京を皮切りに、韓国・仁川、スイス・ジュネーブ、米国・ニューヨーク、岩手県陸前高田市、仙台市、タイ・バンコクと世界各国で障害者と防災をテーマに国際会議を開催し、国連機関や各国政府、NGOらに働きかけてきた。
その参加者の一人である世界盲ろう者連盟事務局長の福田暁子さんは目や耳に障害があり、人工呼吸器を利用している。昨年12月、ニューヨークの国連本部で、「目も見えず耳も聞こえない状態で大地震や大津波が迫ってきたら一体どうすればよいのでしょうか。技術の発展により障害者も多くのことが可能になりましたが、それでも十分ではありません。人と人とのつながり、孤立せず互いが気にかけ合っていることが大切です」と訴えた。