米ノースダコタ州の油田で稼働する油井。人間の経済活動による地球温暖化を否定する米学者が、石油業界から多額の寄付金をもらっていたことが発覚し波紋が広がっている=2014年12月17日(AP)【拡大】
こうしたスーン氏の論文に、「地球温暖化はデマだ」との主張で知られるオクラホマ州選出のジェームズ・M・インホフェ上院議員(80)ら石油業界から多額の献金を受ける共和党議員が着目。民主党のオバマ政権が進める脱化石燃料政策を攻撃する材料として、議会証言などに論文の文言がそのまま引用されていたという。
論文執筆者にも大金をばらまいていたことが発覚し、石油業界の“マッチポンプ”に今後批判が高まるのは必至。民主党は、同じような「温暖化否定論者」の資金源を解明するため、大学や企業、業界団体に協力を求める要望書を送付し反撃を始めた。
スミソニアン協会は調査開始に当たりこうコメントした。
「温暖化は人間活動によるものです。われわれはスーン氏の結論を支持していません」(SANKEI EXPRESS)