着陸する全日空機と離陸を待つスカイマーク機=2015年2月23日午後、福岡県福岡市博多区・福岡空港(共同)【拡大】
≪米子、仙台は撤退の公算≫
鳥取県の平井伸治知事は、スカイマークから、米子空港を発着する便を9月から一時運休すると伝えられたと2月27日に明らかにした。スカイマークの井手隆司会長と有森正和社長が、平井知事に説明した。
現在、スカイマークは米子から神戸、那覇への直行便がある。再開時期については示されなかったが、スカイマーク側は「経営が立ち直れば、どういう形になるか分からないが、米子に帰ってくることも考えたい」と話したという。
平井知事は会談後、記者団に「非常に残念。航空自由化の時代が山陰にもたらされたが、いったん休止するのは失望感がある」と語った。
スカイマークは仙台空港からの完全撤退を検討している。搭乗率が低迷しているため。同様に厳しい搭乗率が続いている茨城空港を発着する路線は存続する方針だ。
スカイマークは仙台発着で札幌(新千歳)、神戸、福岡を結ぶ3路線を運航している。札幌-仙台と仙台-福岡の両路線は3月28日で廃止すると発表していた。残る仙台-神戸線は1月の搭乗率が30.9%と、一般的に採算ラインとされる60%を大きく割り込み、全路線の中で最も低かった。