東京市場(2014年11月18日)【拡大】
消費税率10%への引き上げの延期と衆院解散・総選挙という政治要因が、金融市場に波乱をもたらしている。18日の東京市場は株価が急反発した一方、円相場は反落、日本国債も売りが先行した。「財政規律の緩みは日本経済のアキレス腱(けん)」(みずほ総合研究所の高田創チーフエコノミスト)との声もあり、増税延期の判断に対する、海外投資家の受け止め方に関心が集まっている。
日経平均株価の終値は前日比370円26銭高の1万7344円06銭。米国の景気回復期待が増したほか、「衆院解散が決まってから選挙前までは株価が上がりやすいという経験則も株価を押し上げた」(大手証券)とみられる。
だが、国内景気の先行きには慎重な見方も多い。7~9月期の実質国内総生産(GDP)成長率が2四半期連続のマイナスとなったショックから、日経平均は17日に517円下落。農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「景気の足腰は弱く、内需型企業が業績を下方修正する可能性もある」と指摘する。実際、「日銀のETF(上場投資信託)買い入れが株価を下支えしている」(南氏)側面もある。
一方、日銀の追加金融緩和と米国の利上げ観測から、円と日本国債は売られやすい状況にある。