【国際政治経済学入門】
日経平均株価は円安の追い風を受けて1万6000円台を付けているが、ちょっと変である。というのは、ドル建てでみると、株価は下落基調にあるからだ。
グラフは、主要国・地域の株価をドル建てと現地通貨建ての2つで示す「MSCI」指数の日本株と、円の対ドル相場の推移である。円建て株価指数は、円安基調と並行してじりじりと上昇し、9月19日時点で7月初めに比4.4%上昇したが、ドル建てでみると逆に3%近く下落している。円安の進行度合に比べ、円建て株価の上昇幅が小さいからだが、円建て指数とドル建て指数は日銀による異次元緩和が2013年4月4日に打ち出されて以来、ほぼ重なるようにして変動してきた。それが、8月中旬あたりから乖離(かいり)し始め、現在に至る。