GDP速報受け乖離
きっかけはどうやら、8月13日発表の4~6月期国内総生産(GDP)第1次速報値のようである。実質経済成長率は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減が「想定外」の大きさとなり、年率換算でマイナス6.8%だった。9月8日発表の第2次速報ではマイナス7.1%に下方修正された。家計消費は戦後最大級の落ち込みだし、住宅投資や民間設備投資はもっと激しく下振れした。企業在庫も増え始めた。7月以降の家計消費などの景気指標は停滞しており、消費税増税実施当時に想定した「7~9月期からのV字型回復」は望み薄だ。
日本の景気減速について、21日に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、麻生太郎財務相や黒田東彦(はるひこ)日銀総裁が米国などから厳しく景気てこ入れを求められる始末だった。麻生、黒田両氏とも景気回復に楽観的で、財務官僚は財務相に来年10月からの消費税再増税を「国際公約」とさせる手はずだったようだが、それどころではなかった。