同性カップルの証明制度について説明する渋谷区の桑原敏武区長=2015年2月12日、東京・渋谷区役所(共同)【拡大】
赤池氏と対照的なのが日本を元気にする会の松田公太代表(46)だ。松田氏は2月18日の参院本会議で「憲法24条は同性婚を認める上で問題となるとお考えか。なるとお考えの場合は、憲法改正の候補として検討してはいかがか」と質問。首相は「現行憲法の下では同性カップルに婚姻の成立を認めることは想定されていない。同性婚を認めるために憲法改正を検討すべきか否かは、わが国の家庭のあり方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要する」と答弁した。
他の自治体に波及
果たして桑原氏とはどんな人物なのか。平成15年に区助役から初当選し、現在3期目。今期限りの引退を決めている。自民、公明両党推薦候補として区長選を戦ってきたが、自民党からは「聞く耳をもたず独裁だ」(都連幹部)との批判が漏れる。自民党との距離は広がるばかりで、別の都連幹部は条例案について「あり得ない。成立したら、次期区長が条例をなくす」と突き放す。
もっとも条例案が否決されても、渋谷区に追随しそうな動きはすでに出ており、横浜市の林文子(はやし・ふみこ)市長(68)は2月18日の記者会見で「強い結び付きをもっている同性カップルは少なくない。社会の一員として受け入れていくのは大事」と述べ、支援の形を検討する考えを表明。世田谷区の保坂展人区長(59)もすでに独自の支援策の検討を進めている。(坂井広志/SANKEI EXPRESS)