観光客が増加傾向にあるベルリンで、シェルターを含む博物館への訪問客も年々増え、昨年は約23万人が訪れた。このうち3割以上が日本人を含む世界各国からだった。一部スペースは市民がイベントに使えるようにもしている。
シェルターは今も緊急事態があれば、短期間で稼働できる状態を保っている。シュッテ氏によると、一般市民向けシェルターを公開しているのは「ベルリンではこの博物館だけだろう」といい、その意義について「とくに若者にとっては頭で考えるよりも、実物のシェルターを見ることで、戦争を起こすことの意味が、より説得力を持って想像できるはずだ」と強調した。(ベルリン 宮下日出男、写真も/SANKEI EXPRESS)