首都クアラルンプールのランドマークにもなっている「ペトロナスツインタワー」をバックに路上でダンスを踊るブルートーキョーのメンバー。ストリートダンスの原点に立ち帰った=2015年2月7日、マレーシア(田中幸美撮影)【拡大】
国際交流基金アジアセンター・文化事業チームの吉岡憲彦さんによると、東南アジア各国ではこれまで日本から和太鼓などを呼んでほしいというリクエストが圧倒的に多かった。しかしここ数年、アニメなどに加え「ストリートダンスをぜひ」という新たな声が高まってきたという。アジア各国に駐在する国際交流基金の職員からも、具体的なダンサー名を挙げて招きたいという声が上がる一方、個々のダンスチームはそれぞれ草の根レベルの交流を続けていた。
シンガポールで7年連続、大規模なヒップホップのフェスティバルに出演するなどアジアのダンスシーンに詳しいレッキンクルーオーケストラのリーダーのYOKOIさん(39)は、「アジアの中で日本が最初にストリートダンスシーンが大きくなり、近隣の韓国や台湾に波及した。東南アジアはまさに発展途上の状態ですごい広がり方をしている」と話す。「東南アジアの中ではシンガポールが一つ抜きんでていて、フィリピンやタイなどもダンスのレベルが上がってきている」という。
当初ストリートダンスのコンテストを東南アジア諸国で大々的に行うという提案もあったが、既存のコンテストが多数存在する上、一から作り上げるには障害が多く断念。そこで、「ストリートからステージへ」を合言葉に、多くのダンスカンパニーから優れた舞台作品が生まれている現状に着目した。