だれにも気軽に話しかけられる土地柄に青い海、温かな家族…。震災前は、当たり前で、気にしなかったことが、大切だったことに気付かされた。
2013年1月、地元の成人式で代表として誓いを述べた。地元への思いを考え抜いて言葉にした。
《復興に向けて、軸となるのが、私たちであり、もう一度、笑顔のあふれる地元にしていくことが私たちの役目です》
幼いころ、祖父の緊急入院で動転する父親らを「心配はない」と励ましてくれた看護師の姿にあこがれ、自分もなりたいと夢を抱くようになった。
「式で誓ったことは忘れていません。だれもが安心して毎日を笑顔で暮らせる手助けをするために(大学病院で)経験を積み、必ず地元に戻ります」。笑みの中に、確かな意志をのぞかせた。(森本充、写真も/SANKEI EXPRESS)