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【安倍政権考】放置されていた「歪んだシビコン」 (2/4ページ)

2015.3.16 09:25

陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めを視察、双眼鏡を手にする中谷元(なかたに・げん)防衛相=2015年1月11日、千葉県船橋市・八千代市の習志野演習場(酒巻俊介撮影)

陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めを視察、双眼鏡を手にする中谷元(なかたに・げん)防衛相=2015年1月11日、千葉県船橋市・八千代市の習志野演習場(酒巻俊介撮影)【拡大】

 だが、シビリアンコントロールの意味は、「政治」が「軍」を統制するということだ。有権者が選んだ政治家が自衛隊をコントロールし、政治が軍事に対する優位性を保つことであって、文官統制とは意味が異なる。だが、12条の規定が残り続けたことで、内局が自衛隊を支配するかのような「文官統制」がはびこり、いつしか「歪(ゆが)んだシビコン」といわれるようになった。

 12条の改正案では、制服組と背広組を“車の両輪”として、統合幕僚長や陸海空3幕僚長が「軍事的見地」から、官房長や内局の局長、新設される防衛装備庁長官が「政策的見地」から、防衛相を補佐すると改める。

 文官統制は自衛隊の「軍事的合理性」を損なってきたとの指摘もある。自民党国防族の一人は「軍事は軍事の専門家に任せなければいけない」と、その弊害を苦々しい思いで見つめてきただけに、12条の改正は念願の一つでもあった。防衛出動や、武装勢力の離島上陸など一刻を争うグレーゾーン事態に際し、制服組が中心となって迅速に対処することが可能になるためだ。

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