全人代最終日の採決では、習近平政権の施政方針を示す政府活動報告が99%以上の賛成票で承認されたほか、汚職高官らの摘発に触れた司法関連報告も例年より高い支持を集めた。(北京 川越一/SANKEI EXPRESS)
≪「反腐敗を継続」 拭えぬ派閥間争い≫
中国の李克強首相は15日、全人代(国会)閉幕後の記者会見で、習近平指導部が主導する反腐敗キャンペーンについて「地位の高い人々も調査と処罰の対象になっており、国民の支持を得ている」と述べた。当局が今後も、高官を対象とする汚職摘発運動を継続することをアピールしているようだ。
太子党からはゼロ
首相の会見終了後の15日午後1時頃、タイミングを計ったかのように、国営新華社通信が「雲南省の仇和副書記が党紀・法律違反の疑いで調査を受けている」というニュースを流した。