象徴するシーンが一昨年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドでの台湾戦です。日本代表「侍ジャパン」が1点を追う九回2死の土壇場で決めた二盗。同点に結びつける値千金のプレーが、その後の逆転劇を呼び込んだのです。
球史に残るワンプレーは、見ている側でさえ緊張する、怖いくらいの場面。それを表情ひとつ変えずにやってのける現役最強の精神力こそが鳥谷選手の真骨頂でしょう。
メジャー移籍へ葛藤
2014年オフのメジャー移籍は、“既定路線”とさえ言われていました。メジャーでプレーすることは、彼が学生時代から憧れ続けていた夢でもあったからです。
「極秘渡米」「代理人との接触」。押しも押されもせぬ猛虎のキャプテンだけに、メディアの関心もとても高かったです。