地震はいつ起こるか分からない。いきなり襲ってくる。だが、津波の襲来までは少し時間がある。鎌倉は南側こそ海に面しているが、東と西そして北の三方はせいぜいが100メートル級の山に囲まれている。高台の公共施設や学校、寺社など、歩いてでも逃げられる場所が実はいくらでもある。
海と山に囲まれた地形は、中世の政権都市・鎌倉に高い防衛機能を提供していた。いまはそれを防災インフラとしてとらえることもできる。逃げ場があるのだ。
鎌倉市のウェブサイトには『津波ハザードマップ』が載っている。いざとなったらどこに逃げるのか。「かまくら観光」のページからも見ることができるので、情報は仕入れておいてほしい。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)