殺人容疑で逮捕・訴追されたロバート・ダースト容疑者(右から3人目)。自ら出演したドキュメンタリー番組でうっかり過去の殺人を“自白”してしまったことで逮捕された=2014年12月10日、米ニューヨーク(ロイター)【拡大】
ダースト容疑者をめぐっては1982年に妻のキャスリーンさんが行方不明となっている。バーマンさんは射殺翌日に、キャスリーンさん失踪について捜査当局の事情聴取に応じる予定になっており、当時から2つの事件へのダースト容疑者の関与が疑われていた。
ダースト容疑者は2001年に隣人男性を殺害しバラバラにして遺棄した罪で逮捕・起訴されたが、正当防衛を主張し無罪が言い渡された過去もある。
射殺事件から15年後の逮捕のきっかけは、米ケーブルテレビ局HBOが製作した、疑惑を追及するドキュメンタリー番組「悪運-ロバート・ダーストの人生と死者たち」(全6回)。逮捕翌日の15日に放送された最終回で衝撃の“自白”が流された。ダースト容疑者は番組のインタビューで疑惑を否定していたが、その後、トイレで「俺が何をしたかって? 全員殺したんだよ。もちろんな」とつぶやいた。