3月18日、首都チュニスで博物館襲撃テロに巻き込まれ、決死の思いで脱出を図った観光客ら=2015年、チュニジア(ゲッティ=共同)【拡大】
戦闘員の供給源
こうした一連の動きの中、チュニジアはイスラム国などの過激派組織に参加する外国人戦闘員の「最大供給源」になり、約2万人に及ぶ外国人戦闘員のうち、最多の3000人近くを占めている。さらに最近は帰国したチュニジア人戦闘員も増加中だ。
東側で国境を接するリビアが内戦状態であるのも、チュニジアの治安を悪化させた。無政府状態のリビアは、混乱の中で多くの武装勢力の隠れ家となっている。一方で、チュニジアではベンアリ政権崩壊後、治安機関が弱体化し、国境管理能力も落ちている。
生まれて間もない民主主義は、試練の時を迎えた。(SANKEI EXPRESS)