2人が犠牲となったデンマークの首都コペンハーゲンの連続銃撃テロで、警察当局は15日、射殺した容疑者がデンマーク生まれの22歳の男だと発表した。デンマーク情報機関は、イスラム過激派の影響を受け、1月のパリ連続テロをまねた「ホームグロウン(自国育ち)テロ」とみているもようだ。
ロイター通信によると、警察は16日、容疑者を「助言や行動」で手助けしたとして、男2人を15日に拘束したと明らかにした。年齢や国籍は不明。地元メディアは、2人が容疑者に武器や隠れ場所を提供した疑いがあると伝えた。
警察は、14日の銃撃で使われたとみられる自動小銃を押収、容疑者が2つの銃撃事件を単独で実行したとの見方を強めているが、この2人との関係や動機などの解明を急ぐ。
容疑者は2013年にコペンハーゲンの列車内で19歳の男性を刺傷したとして逮捕され、有罪判決を受けたほか、犯罪組織とも関わりがあり当局が監視下に置いていた。氏名は非公表だが、地元メディアは約2週間前に出所したオマル・フセイン容疑者だと報じた。
イラクやシリアなどに渡航したとの情報はなく、国際テロ組織アルカーイダやイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」との関係は不明。