1月のパリでの風刺週刊紙銃撃では、イエメンを拠点とする国際テロ組織「アラビア半島のアルカーイダ(AQAP)」が、イスラム教の預言者ムハンマドの名誉が汚されたとして犯行声明を出しており、新たなテロを警告していた。
今回の事件も、ムハンマドの風刺画とユダヤ人が標的となった点でパリの連続テロと酷似する。パリのテロ犯3人はいずれも、フランスで生まれた移民出身の若者たちで、ある時期にテロを正当化するイスラム過激思想の説教師と接触し、洗脳された。
パリ東部のユダヤ系食料品店で人質を取り籠城したクリバリ容疑者は、週刊紙襲撃事件の容疑者、クアシ兄弟の弟と刑務所で服役中に知り合ったとされる。
クアシ容疑者はAQAPから、クリバリ容疑者が過激派「イスラム国」からそれぞれ資金提供を受け、ベルギーの武器闇市場からテロで使った武器を入手していた。