デンマークの首都コペンハーゲン北部で14日、「表現の自由」に関する集会が開かれていたカフェが銃撃され、男性1人が死亡、警官3人が負傷した。集会には、2007年にイスラム教の預言者ムハンマドを犬のように描写したスウェーデンの風刺画家、ラーシュ・ビルクス氏(68)が参加しており、警察はビルクス氏が狙われたとみている。約9時間後には首都中心部のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近でも銃撃があり、警察によると3人が負傷、うち1人が死亡した。警察当局は15日朝、カフェとシナゴーグに近い鉄道駅付近で、警察に向かって発砲してきた男を射殺した。男が2件の銃撃に関係していたとみて調べている。
議論集会のカフェに乱射
最初の銃撃事件は、14日午後4時(日本時間15日午前0時)前に起きた。カフェでは、風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社などが襲撃され17人が犠牲となった1月のフランス連続テロを受け、表現の自由を議論する集会が開かれていた。