ビルクス氏を支持する団体が主催し、集会にはビルクス氏のほか、デンマークの国会議員やフランスのフランソワ・ジムレ駐デンマーク大使(53)らが出席。議論が佳境に入ったところで、突然、覆面をした男が外からカフェに向けて自動小銃を約2分間にわたり乱射し、車で逃走した。アラビア語らしき外国語で叫んでいたといい、ロイター通信などによると、出席していた55歳の男性が死亡し、現場の警護に当たり、応戦した警官3人が負傷した。
事件後、ビルクス氏は「私が標的にされたのは間違いない。しかし、このような行為には決してひるまない」と地元メディアに語った。デンマークのヘレ・トーニングシュミット首相(48)は「政治的動機に基づくテロ」と非難、全土で警備体制を強化した。ジムレ仏大使は「犯人の狙いは(表現の自由を攻撃するという)シャルリー・エブドへの銃撃と同じだ」と語った。