ユダヤ教会に発砲…射殺
シナゴーグはカフェから約3キロ離れ、銃撃は15日午前1時ごろ発生。深夜にもかかわらず、施設内ではユダヤ教の少女の成人式に当たるセレモニー「バトミツヴァ」が行われており、約80人のユダヤ人らがいた。男はカフェの場合と同様に施設の外部から発砲、流れ弾に当たった38歳の男性が死亡し、警察官2人が負傷した。警官が男の行方を追っていたところ、15日午前5時(日本時間15日午後1時)ごろ、監視カメラに写った犯人に似た男を現場近くの駅付近で発見。職務質問したところ、発砲してきたため射殺した。男の風貌は中東系で、年齢は25歳から30歳ぐらいという。
ビルクス氏に対しては、過激派組織「イスラム国」の母体となった「イラク・イスラム国」が07年9月、殺害した者に報奨金を与えるとの声明を出している。また、テロを監視する米企業「インテルセンター」によると、国際テロ組織アルカーイダ系武装組織「アラビア半島のアルカーイダ」は10~14年に発行した機関誌で、ビルクス氏ら13人を「暗殺対象」と名指ししている。相次ぐ殺害予告を受け、ビルクス氏は就寝時には常時、おのをそばに置いているとされる。
デンマークでの銃撃事件を受け、フランスのフランソワ・オランド大統領(60)は14日、即座にデンマークへの「連帯」を表明。ベルナール・カズヌーブ仏内相(51)の現地派遣を決めるなど迅速な対応をみせた。(SANKEI EXPRESS)