顧客は寺院が中心
今回訪ねた加地金襴は、主に仏教寺院で用いられる金襴生地を製造している。寺院の仏像の周囲を飾る生地や僧侶用の法衣などが主な生産品目である。そのような用途であるため、通常の帯幅である30~35センチではなく70センチほどの広い幅の生地を生産している。「金襴柄には1000種類以上のストックがあります。お客さまの要望に応じてすぐに出せるように、(織るときに必要となる)経糸は常に整理してあります」と、若手女性織師である加藤彩耀さんが説明してくださった。
宗教都市でもある京都の地で、顧客の中心が寺院であるということで比較的安定した需要があった。それでも社会の構造変化は避けられない状況になってきている。
加地金襴では「人口減少もあって、寺院も檀家数が減少する事態になっています。将来のことを踏まえた取り組みをしていかないといけない」と話している。