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【RE-DESIGN ニッポン】金襴の輝き、再び。 (2/4ページ)

2015.3.20 12:15

経糸がセットされた織機。ここに緯糸が通され、美しい紋様の金襴生地に仕上げられる=2015年3月10日(提供写真)

経糸がセットされた織機。ここに緯糸が通され、美しい紋様の金襴生地に仕上げられる=2015年3月10日(提供写真)【拡大】

  • 引箔を始めとした緯糸が通り、仕上げられた生地。寺院などの装飾に用いられる=2015年3月10日(提供写真)
  • 向こう側が見えるくらい薄い生地に装飾が施された金襴。主に夏用に用いられる=2015年3月10日(提供写真)
  • 引箔が金襴に織り込まれていく様子。織機に「引箔装置」という専用の装置が付けられており、そこから一本一本織り込まれる=2015年3月10日(提供写真)

 顧客は寺院が中心

 今回訪ねた加地金襴は、主に仏教寺院で用いられる金襴生地を製造している。寺院の仏像の周囲を飾る生地や僧侶用の法衣などが主な生産品目である。そのような用途であるため、通常の帯幅である30~35センチではなく70センチほどの広い幅の生地を生産している。「金襴柄には1000種類以上のストックがあります。お客さまの要望に応じてすぐに出せるように、(織るときに必要となる)経糸は常に整理してあります」と、若手女性織師である加藤彩耀さんが説明してくださった。

 宗教都市でもある京都の地で、顧客の中心が寺院であるということで比較的安定した需要があった。それでも社会の構造変化は避けられない状況になってきている。

 加地金襴では「人口減少もあって、寺院も檀家数が減少する事態になっています。将来のことを踏まえた取り組みをしていかないといけない」と話している。

仏教以外の市場も

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