名護市辺野古沿岸部の海底調査停止指示について、記者会見する沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事(中央)=2015年3月23日午後、沖縄県那覇市・沖縄県庁(共同)【拡大】
辺野古沖は深さ20メートル以上の海域もあり、ブイ(浮標)などを固定するため、10~45トンのブロックを設置することは特異ではない。「サンゴ礁の少ない場所を選び、ジグザグにブロックを置いている」(防衛省幹部)と環境面にも最大限の配慮をしている。
菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は23日の記者会見で「わが国は法治国家であり、この期に及んでこのようなことは極めて遺憾だ」と翁長氏を批判。政府高官も「手続きに瑕疵がないのに許可を取り消せるのであれば何でも覆せることになる」と強調する。(半沢尚久/SANKEI EXPRESS)
■岩礁破砕 海底の岩石・サンゴ礁を破壊し、土砂・岩石を採掘する作業。沖縄県は昨年8月、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工事の一環として、県漁業調整規則に基づき申請した岩礁破砕を許可した。しかし今年2月、防衛局が海底ボーリング調査再開のため海中に投入した大型コンクリート製ブロックがサンゴ礁を傷つけているとして、許可区域(172ヘクタール)外での岩礁破砕に該当する可能性が高いと指摘、防衛局は否定している。