辺野古沖でカヌーに乗り、海上保安官とにらみ合う基地建設反対派の人たち=2015年3月30日午前、沖縄県名護市(共同)【拡大】
翁長氏は30日夕、県庁で記者団に「腹を据えて対応していきたい」と述べる一方、岩礁破砕許可を取り消すかどうかについては「個別的なことに軽々に答えられない」と明言を避けた。ただ、防衛省の申し立てを農水相が審査したことについては「審査が公正、公平に行われたか理解できず、残念だ」と述べた。
これに対し菅義偉(すが・よしひで)官房長官(66)は30日の記者会見で、「(岩礁破砕許可の根拠法となる)水産資源保護法を所管する農水相が判断するのは当然のことだ」との認識を示した。
防衛省は指示の取り消しを求める審査請求も行っており、林氏は防衛省と県の主張を確認した上で裁決する。防衛省の請求を認めれば指示は取り消され、県が裁決の無効を求めて訴訟を提起する可能性もある。
≪翁長氏手詰まり 官邸は会談時期探る≫
米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の作業停止を求めた沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事の指示について、林芳正(はやし・よしまさ)農林水産相が効力を止める執行停止を決定したことで、防衛省が指示の「取り消し」を求めた審査請求についても林氏が認める公算が大きくなった。指示を根拠に岩礁破砕許可の取り消しに踏み込むという翁長氏の算段は崩れつつあり、次の一手に頭を悩ませそうだ。