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性的少数者も個性 ド直球の恋愛描く 鴻上尚史、中村中 映画「ベター・ハーフ」 (1/3ページ)

2015.3.31 15:30

「僕のワークショップに参加を申し込んできてびっくり」と話す鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さん(左)と「ちゃんと演技の勉強をしたかったので」と笑う中村中(あたる)さん=2015年3月13日、東京都新宿区西新宿(野村成次撮影)

「僕のワークショップに参加を申し込んできてびっくり」と話す鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さん(左)と「ちゃんと演技の勉強をしたかったので」と笑う中村中(あたる)さん=2015年3月13日、東京都新宿区西新宿(野村成次撮影)【拡大】

 時代を切り取る作風に定評がある劇作家、鴻上尚史(こうかみ・しょうじ、56)による恋愛をテーマにした新作「ベター・ハーフ」が4月3日から上演される。テロや無差別殺人など、すさんだ事件が増えた時代の背景には、互いを理解できず憎しみに至る人間関係の難しさがある。その対局にある恋愛を、LGBT(性的少数者)のトランスジェンダーであるシンガー・ソングライター、中村中(あたる、29)を軸に描く意欲作だ。

 「ベター・ハーフ」とは相性が合うパートナーの意味。会社員の諏訪(風間俊介)は上司の沖村(片桐仁)から、インターネットで知り合った平沢(真野恵里菜)に身代わりで会うよう頼まれる。平沢も、男性として生まれ女性として生活するトランスジェンダーの友人、小早川(中村)の身代わりで諏訪に会いに行く。小早川は別の場所で偶然、沖村に出会う。4人がすれ違い、ぶつかり合いながら物語は紡がれていく。

 「久しぶりに『ド直球の恋愛』を(中村)中ちゃんを核に描きたかった」と話す鴻上は、これまでにもレズビアン、ゲイなどLGBTを登場人物に置いた「トランス」「ハルシオン・デイズ」などの作品を発表、海外公演も行っている。

中村中の恋愛観は「歩み寄り」

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