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【パリの中庭】過去、今そして未来 丸若裕俊 (2/5ページ)

2015.4.3 15:50

1600年代に多く見られる製法しのぎと、先端の技術が融合した「しのぎ」シリーズ=2014年8月28日(提供写真)

1600年代に多く見られる製法しのぎと、先端の技術が融合した「しのぎ」シリーズ=2014年8月28日(提供写真)【拡大】

  • 泉山陶石を使用した「NAKANIWA」別注品=2015年1月23日(提供写真)
  • 「丸若屋」代表、丸若裕俊(まるわか・ひろとし)さん(本人提供)

 過去との関係を知る

 しかし不思議である。はるか昔に作られたものの中に、現代を生きるわれわれを魅了する品が確かに存在するというこの事実が。今も昔もここが日本であることに変わりはない。だが、自然も含めて多くの環境は劇的に変化してきた。もののあり方も、人の考え方も変わった。残念なことに、私たちが古(いにしえ)に生まれ日々を暮らし亡くなっていった人々の思考を明確に知ることは難しい。にもかかわらず、私たちは過去が表現したものに共感し欲求し感動し続けている。先達たちのつながりの上に私たちが存在していることは間違いのないことだ。けれども私たちが把握できるのは先達たちが残した品物や書籍といった無数の点のみである。

 有田にはそうした点が窯という形で存在する。街を歩けば歴史の香りだけではなく、ものづくりの営みが全身を包む。そうした幸福な迷宮の中に足を踏み入れ、さて、どこをどういったものかという思案と行動の結果、私たちはある縁をもって「李荘窯」と出会うことになった。

「しのぎ」をけずる

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