第5回公判のため、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長=2015年3月30日、韓国・ソウル中央地裁(鴨川一也撮影)【拡大】
加藤前支局長はそもそも、「噂の真偽の追及は現在途上だ」とコラムで明記しているように、噂について真実であるとも虚偽であるとも断定していない。弁護側も、最大の争点は「噂の真偽」ではなく、名誉毀損か否かのポイントとなる「公益性の有無」と捉えており、李裁判長の訴訟指揮を支持している。(ソウル 藤本欣也/SANKEI EXPRESS)
【前支局長手記】
3月30日の公判で、朴槿恵(パク・クネ)大統領をめぐる当時の噂を事実上否定した李東根(イ・ドングン)裁判長の見解は、これまでの審理や検察の捜査に則せば妥当なものだろう。私はその見解に異を唱えるつもりはない。
裁判長の見解妥当
在宅起訴直前の昨年10月2日に行われた3回目の事情聴取で、取り調べを担当した高泌亨(コ・ピルヒョン)検事はこう問うてきた。
「当検事室が確認したところ、セウォル号事故発生当日、問題となった7時間に朴槿恵大統領は青瓦台内で事故に関連して書面と有線(電話)で報告を受け、指示をして、その職務を遂行していたものと確認されているが、どうですか」