第5回公判のため、ソウル中央地裁に入る産経新聞の加藤達也前ソウル支局長=2015年3月30日、韓国・ソウル中央地裁(鴨川一也撮影)【拡大】
韓国の友人に感謝
現在、「産経問題」は日韓間の大きな外交問題となっている。これは私としても本意ではなく、残念なことだ。
外国の特派員を、最高権力者をめぐる社会・政治状況を伝えたコラムが気に入らないからといって刑事裁判にかけ、長期間出国を禁ずるという措置に、日本政府はもとより日本に住む多くの人々が驚愕(きょうがく)していると聞いた。
これまで日本国民の多くが共通の価値観を持つ国だと認識していた韓国が、実は「自由・民主主義」や「言論の自由」といった、現在の国際社会が重視する価値観とはかけ離れた行為をしていることへの失望がどれほどだったかを示しているように思う。
日本国内からだけではなく、韓国の知人、友人の多くも私の置かれている状況を心配し、韓国政府の措置に疑問を呈する言葉をかけてくれていることには、感謝とともに、心強く思っている。(産経新聞前ソウル支局長 加藤達也/SANKEI EXPRESS)