「ギリシャ美術展」の開幕式に出席した大英博物館の名物館長、ニール・マクレガー氏。今年末で退任することを表明し、後任選びが注目されている=2014年12月5日、英国・首都ロンドン(AP)【拡大】
独施設などに協力
英グラスゴー出身のマクレガー氏は、オックスフォードとエディンバラの両大学やパリの高等師範学校などで言語学や哲学、法律、美術史を学び、名門美術誌バーリントン・マガジンの編集長を経て1987年、英ナショナル・ギャラリーの館長に就任。BBCの美術番組との共同企画などで来場者を増やし、99年、その功績から爵位(ナイト)授与の申し出があったがこれを拒否。2002年8月、大英博物館の館長に転職し、当時、時代とずれた運営で500万ポンド(約8億9000万円)の赤字と振るわなかったこの博物館に革新とダイナミズムと時代性を導入した。
秦の始皇帝と兵馬俑(07年)やポンペイ遺跡(13年)、北欧のバイキング(14年)といった目新しい企画展で来場者が激増。13年実施の氷河期に生まれた芸術の展示会には目標の約2倍の9万人が押し寄せた。
マクレガー氏は退任後、パートタイムで、19年オープン予定のドイツ・ベルリン王宮の外観を復元した新複合文化施設「フンボルトフォーラム」の運営やBBCラジオの番組製作などに協力していくという。(SANKEI EXPRESS)