神奈川県知事選の投票をする有権者=2015年4月12日、神奈川県横浜市(栗橋隆悦撮影)【拡大】
3日深夜、橋下氏は上西氏を記者会見に引っ張り出し、自らも同席して疑惑を追及した。3月13日の衆院本会議の前日夜、病気でありながら飲食店を「はしご」したことを上西氏に認めさせると、「まったくアウトだ」と批判。4日未明まで2時間半以上に及んだ会見は、「妥協を許さない橋下氏」を演出する場のようだった。
橋下氏の言動は「東京」の方針も変えた。江田憲司代表は2日の記者会見で「松野頼久幹事長を中心に事実関係を確認し、調査する。問題があれば厳正に対処していきたい」と党本部主導で対応する考えを示していた。
だが、橋下氏は「党がなんと言おうと大阪維新は上西氏を許さない」と頭越しに批判を強め、4日に大阪維新代表の権限で上西氏を除名とすると、党執行部も追随するように除名処分を決めた。
橋下氏は、憲法改正の必要性を訴え、安倍晋三政権への協力を惜しまない考えを強調してきた。大阪系国会議員の間では、都構想実現の暁には橋下氏の国政進出を期待する声が根強い。
逆に、大阪都構想が実現不可能な事態になれば橋下氏の政治力は大きく低下し、維新の党のみならず安倍政権の今後の運営にも影響を及ぼす。(内藤慎二/SANKEI EXPRESS)