菅義偉(すが・よしひで)官房長官との会談に向かう翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事の車(中央)に向けて、拍手とエールを送る辺野古移設反対派の人たち=2015年4月5日、沖縄県県那覇市(共同)【拡大】
「危険除去のために(代替施設を)沖縄が負担しろという話をすること自体が日本の政治の堕落だ」
「官房長官は(辺野古移設の工事について)『粛々』という言葉を使うが、問答無用の姿勢だ」
これに菅氏は何度も「うん」「うん」とうなずきながら、ひたすら「聞き役」(菅氏)に徹した。そして帰京後の6日の記者会見では、辺野古移設の作業を「粛々と進める」との表現を今後は用いないと明言した。
辺野古移設「賛成」の民意は
それでも、安倍政権の方針が辺野古移設と普天間の早期運用停止なのは変わらない。菅氏は6日のBSフジ番組で、辺野古以外に移設先を検討する選択肢は「ない」と断言した。
一方、批判を繰り広げてきた翁長氏も、菅氏らが求める普天間の「危険除去」についての代案は示さないままだ。森本敏(さとし)元防衛相(73)は同じ番組で「日米安保をどう考えるかは政治、国、沖縄の責任でもある」と指摘した。尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺は中国公船が執拗(しつよう)に領海侵犯を繰り返し、南西地域は日本政府が防衛を強化する対象になっている。