菅義偉(すが・よしひで)官房長官との会談に向かう翁長雄志(おなが・たけし)沖縄県知事の車(中央)に向けて、拍手とエールを送る辺野古移設反対派の人たち=2015年4月5日、沖縄県県那覇市(共同)【拡大】
翁長氏は昨年の知事選で、仲井真氏との政策の違いは辺野古の「埋め立て承認」だけだったと断言した上で「辺野古反対は県民の圧倒的な考えだ」と政府に迫っている。しかし、仮に翁長氏が主張するように、争点が「埋め立て承認」に限定されたとすれば、仲井真氏に投じた「民意」をどう受け止めるのか。翁長氏の約36万票に対し、仲井真氏は約26万票を獲得した。仲井真氏の得票数は、辺野古移設を望む声が決して少なくないことを示しているとも解釈できる。
森本氏は「平行線になっている理由は、必ずしも同じ次元で議論がされていないからだ」と指摘する。「抑止(力)をどう考えるのか。国は国、県は県の立場から本音で話し合い、対話の内容がより実質的になるのが期待される。それがこれからの目標だ」と求めた。
翁長氏が首相との会談を求めた理由は明らかではない。沖縄県では毎年6月23日に沖縄全戦没者追悼式が開催される。首相が主席するのが通例で、これにあわせて翁長氏と会談することが見込まれるが、ただ首相に会い、自らの主張を繰り返すようなら、政治的パフォーマンスとのそしりは免れない。(峯匡孝/SANKEI EXPRESS)