徹底したおもてなし
――企業経営との違いはありますか
「民間企業は社会のニーズを読み取り、お客さまにより良い商品やサービスを提供することで収入を得て、次なる投資につなげていきます。これに対し、自治体は、先に想定される歳入があり、それをどのように配分し、執行していくかという考え方が基本です。計画(Plan)を立て、実行(Do)し、想定通りの成果が得られなかった場合、なぜできなかったのか、どうすればできるのかをきちんと検証(Check)し、次の行動に生かす(Action)という、PDCAサイクルが民間より弱いと感じました。そこで、役所の『待ち』の姿勢を改め、PDCAサイクルを回すマネジメント手法を取り入れました。そして、相手のニーズや要望に寄り添い、職員自らが積極的に現場に出ることで、市民をはじめ、企業や団体の皆様とより良い関係をつくるようにしています。