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韓国旅客船沈没1年 「娘はまだ海底…」 政府との溝なお深く 「幕引き」に遺族反発 (1/3ページ)

2015.4.16 09:55

旅客船「セウォル号」沈没事故から1年を前に、献花のため現場海域を訪れた遺族ら=2015年4月15日、韓国南西部の珍島沖(共同)

旅客船「セウォル号」沈没事故から1年を前に、献花のため現場海域を訪れた遺族ら=2015年4月15日、韓国南西部の珍島沖(共同)【拡大】

 韓国南西部、珍島沖で修学旅行中の高校生ら304人が死亡・行方不明となった旅客船「セウォル号」の沈没事故から16日で1年を迎える。犠牲者遺族ら約200人は15日、現場海域を船で訪れて献花し珍島では慰霊祭が開かれた。韓国政府は犠牲者への賠償基準を決めるなど区切りをつけようとするが、遺族らは“幕引き”の動きに強く反発。双方の間に横たわる溝はなお深い。

 真相究明へ署名活動続く

 ソウル市中心部の光化門交差点の広場は、いまも事故犠牲者の追悼場となっている。追悼のトレードマークである黄色いリボンが無数に飾られ、遺族や支援者が事故の真相究明に向け署名活動を続けている。

 修学旅行中に惨事に遭った檀園(タンウォン)高校(京畿道安山市)では、2年生の生徒や引率教師ら261人が死亡、行方不明となった。

 生徒の趙恩和(チョ・ウナ)さん(事故当時16)の母、李金姫(イ・グミ)さんは「沈没から1カ月でほとんどの犠牲者が引き揚げられた。でも私の娘は今も50メートル下の海底にいます。娘の友人(生存者)に会うのもつらく、避けています」と言う。「娘が『捜して』と叫んでいるのに、私は遺族にさえなれない」と心境を語った。

高校生の犠牲者 1人当たり計8億ウォン(約8800万円)以上

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