資金調達が困難となり、工事が止まった建設現場=2014年2月、中国・山西省(共同)【拡大】
しかし、輸出入や消費の不振が続けば、国内の雇用確保や社会安定のため、公共事業など財政出動による投資を再加速するしかなくなるが、不動産バブル再燃など副作用も覚悟する必要がある。深刻な事態を回避しながら「新常態」を維持できるか。習指導部の経済政策のカジ取りは一段と難しい局面に入ってきた。(上海 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)
≪「リコノミクス」不発 国内に限界≫
中国経済の成長鈍化が続いているのは、巨額な財政出動による公共投資という景気への“カンフル剤”を抑制した結果、期待したほど伸びない国内消費や輸出入の落ち込みという現実が、次第に明らかになってきたからだ。2年前に就任した李克強首相が、消費主導型への成長パターン転換と構造改革を訴えた「リコノミクス」が、なお不発で脆弱(ぜいじゃく)なことを示す。国内に限界が見え、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を通じた輸出拡大を成長戦略に組み込む思惑もありそうだ。