資金調達が困難となり、工事が止まった建設現場=2014年2月、中国・山西省(共同)【拡大】
1~3月期のGDP成長率を15日に発表した国家統計局の盛来運報道官は会見で、投資、消費、輸出というGDP要素の寄与度を聞かれたが、明確な回答を避けた。一方、消費動向を示す社会消費品小売り総額は前年同期比10.6%増で、昨年通年の伸び率12.0%から下降。むしろ「消費主導型」への成長パターン転換は後退した恐れがある。
しかも3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%増と、政府が掲げる通年の目標値3.0%を大きく下回り、デフレ懸念すら浮上している。
背景には不動産市況の悪化がある。1~3月期の不動産販売額は前年同期比9.3%のマイナスで、減少幅は昨年通年の前年比6.3%から大きく広がった。公共投資だのみの成長パターンが過去のものとなり、不動産市況の下降に歯止めがかからない状況では、富裕層を中心とした個人消費にも火がつかないのは自明。労働者の人件費は高騰しているが、増えた収入分は貯蓄か株式投資に回っているとみられる。