ディア洞窟の内部から見える巨大な岩のシルエット。エイブラハム・リンカーン米大統領の横顔に見えると有名。ここからコウモリの大群が飛び立って行く=2014年12月19日、マレーシア・サラワク州(ボルネオ島、杉山みどり撮影)【拡大】
【大人の時間】
東南アジアのボルネオ島の北西部に位置するマレーシア領土のサラワク州。世界遺産のグヌン・ムル国立公園では、熱帯雨林の洞窟群巡りやコウモリの大群の観察が楽しめ、州都クチンの近郊では珍しい動植物と出合い、先住民族の文化に触れられる。美しいビーチも多い。常夏の島を訪れた。
コウモリ200万匹の大飛行
クチンから空路で約1時間半、グヌン・ムル国立公園の玄関口のムル空港へ。公園本部から洞窟まで密林の中を歩くと聞いて思わず尻込みしたが、木道が整備されていてホッとする。1時間ほどでラング洞窟に到着した。美しい鍾乳石が有名な洞窟内はライトアップされており、自然が織りなす幻想的な光景にしばし見とれる。
ディア洞窟は入り口(高さ約150メートル、幅約120メートル)が世界最大とされ、内部は漆黒の空間が広がっている。懐中電灯で照らしながら、数百メートル進んだ地点で後ろを振り返ると、巨大な岩のシルエットが米国の第16代大統領、リンカーンの横顔に見えた。