宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月面探査機「SLIM」の想像図(JAXA提供)【拡大】
スリムは地形を即座に判断して機体の位置を修正したり、未知の障害物を上空からいち早く検知したりする新技術を実証する。着陸地点は、かぐやが発見した縦穴の近くが候補。斜面に挟まれ、これまで着陸が困難だった場所だ。同じ着陸技術を使うかぐやの後継機はまだ構想段階だが、米国はこの機体に自国の資源探査車を搭載するよう提案している。
月探査は火星への足掛かりとしても重視されている。スリムの究極の目標は、米国が2030年代半ばまでの実現を目指す有人火星探査で日本が存在感を発揮することだ。目的地に正確に降り立てば、効率的な探査が可能になるからだ。
日本が有人火星探査に参加するかは未定だが、月面で高度な技術力を示せば、有利な条件で参加できる道が開ける可能性がある。(SANKEI EXPRESS)