前編の舞台は大阪。広島から家出してきたすみれの甘酸っぱい青春ドラマが軸となり、浪速の人々の“こてこて”の掛け合いに笑い、そしてほろっとさせられる。早見さんは、猪突(ちょとつ)猛進で兄に似ているというすみれ役をすがすがしく、かつ気迫満点に演じている。
この朝ドラで一躍女優として脚光を浴びることになった早見さんは、主演のシャーロット・ケイト・フォックスさんも「あかりはすごい」と称賛する演技をみせた。人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」を脱退した強い意志と覚悟があるからだろう。きっと、その意志の強さが、早見さんをいっそう輝かせているのかもしれない。
それに引き換え、自分はどうだろうか。入社11年目の春は、ただ目の前の仕事に追われていただけという気がする。おしゃれなんかは二の次、三の次で、なにより自分の意思とか希望で自分を輝かせることを忘れている。加えて言うなら花粉症でぐずぐずと調子が悪い。と、ここまで書いていてさすがに気持ちを切り替えたくなった。自分のどこかに眠っている「心機一転」の言葉を引っ張り出してきて、気合を入れよう。春なのだから。(佐々木詩/SANKEI EXPRESS)