プライベートでも飲み友達と口をそろえる堤真一と尾野真千子が、行きつけの酒場からバリへと河岸を変え、大酒を食らいながら、人生を豊かにするヒントを探そうと意見をぶつけあった。1月17日公開の正月映画「神様はバリにいる」(李闘士男監督)の原案はノンフィクション作家、クロイワ・ショウの人気シリーズ「出稼げば大富豪」。インドネシアのバリ島へ単身乗り込み起業するや、たちまち大富豪へと上り詰めてしまった大阪人で、現地の住民からは「アニキ」と慕われる実在の男性の豪快な生き方が描かれている。
自分が本当にしたいことは
アニキを熱演した堤は、この映画の狙いは金持ちになる方法の紹介ではないと釘をさし、また、他人を羨(うらや)ましがったり、妬んだりするのは愚の骨頂だと強調した。「『あなたは、あなた』なんだから、周囲の人間と比べて『大学出たんだけど、就職せなあかん』とか、悩んだり、迷ったりしては絶対にだめ。比較しないということが唯一無二の大切な心構えなんですよ。それを踏まえて、一度立ち止まって『自分が本当にしたいことは何か』、自分を見つめた方がいい。ちょっと勇気出して行動に移すだけで、今までとは全然違う縁が次々とできて、解決策が見つかることもあるんですよ」。