少しだけ違った角度から眺める-。思えば、大の仲良しの俳優、古田新太(あらた、49)から学んだ心を豊かにしてくれる特効薬にも通じるのではないか。「以前、古田と一緒に舞台に出演したとき、『俺、こいつは苦手だなあ』と思っていた男も共演していました。でも古田は『こいつは面白い』としきりに言うんですよ。試しに古田の視点で彼を観察してみると、確かに古田の言う通り。彼の面白さはそこか、と気づきましてね。すると、僕はお芝居をすることがとても楽になりました。自分のやり方や考え方に固執することも大事だけれど、時には他人の目線や脳みそを借りてみることが、もっと大事な場合もあるんです」
「深入り」「このまま」
さて、新年を迎えた堤と尾野の夢はなんだろう。昨年、知命を迎えた堤は、自分にはまだまだ何か果たすべき使命があるに違いないと感じている。
「50歳を機会に僕の中の何かが変わるような気がしていたんですよ。僕が勝手に思っていただけですけれどね。仕事であれ、仕事以外のことであれ、僕は何かに興味を覚えたら、怖がらず、避けずに、じっくりと正面から向き合ってみようと思うんです。ちょっと深入りしてみようかな」