玉村豊男(とよお)さんの画才は実父の画家、方久斗(ほくと)さん譲り。描いた絵をあしらった食器と、ラベルを使ったハーフサイズのワイン。「ヴィラデスト_ガーデンファーム_アンド_ワイナリー」の売店で=2015年3月25日、長野県東御市(藤沢志穂子撮影)【拡大】
日本ワインの総合拠点ともいえる施設だ。ブドウ栽培から醸造までの過程など、ワインのあれこれを紹介するコーナーと閲覧できる資料を用意。見学料はコーヒーサービス付きで500円。ワインを試飲する場合は、見学料なしで500円から。このほか、ワインに関するセミナーやイベントも計画している。
定員の倍以上の申し込み
5月には、ワイン作りで起業を目指す人たちを対象とするセミナー「千曲川ワインアカデミー」を開講。講師には日本を代表する第一線の栽培醸造家を中心に、各分野の学者ら専門家をそろえ、週に2日間、一日4時間余りの研修を1年間行う。費用は48万円。「生半可な覚悟では臨めない条件にした」と玉村さん。2015年度は定員20人の2倍以上の申し込みがあり、すでに締め切った。
中核となるワイナリーでは、ブドウの収穫を待ち今秋から醸造を始める。年間3万~5万本の生産能力があり、セミナーの卒業生がワインを作ることや、県内外のブドウ農家からの委託醸造も引き受ける予定。
アルカンヴィーニュは玉村さんが代表を務める「日本ワイン農業研究所」が運営する。約3000平方メートルの敷地に建つ、延べ床面積約740平方メートルの2階建ての建物は総工費が約2億円。農林水産省や長野県の支援を受け農協や地域金融機関、民間投資家が出資し、玉村さんも私財を一部提供して賄った。