チリワインは「品質が良いのにお手頃」というイメージで語られたのは、日本にワインブームが起きた1990年代後半のこと。それはもはや過去となり、今や世界中のワイン愛好家がプレミアムチリワインに魅了されている。そのきっかけとなったのが、ヴィーニャ・セーニャ社の『SENA』だ。『SENA』ブランド立ち上げから20周年を記念した「ヴァーティカル テイスティング in Tokyo」にあわせて来日したヴィーニャ・セーニャ社のオーナー兼社長、エドゥアルド・チャドウィック氏(56)に話を聞いた。
パリで圧勝の「伝説」
『SENA』は1995年に創業したヴィーニャ・セーニャ社が、翌96年に製造を開始したチリのプレミアムワインブランド。2004年の「ベルリン・テイスティング」において、世界の名だたるワインに勝る評価を獲得して以来、一気に注目を浴びることになった。