ワインのテイスティングと言えば、ワイン愛好家のなかで伝説となっている『パリ・テイスティング事件』が有名だ。1976年、「ワインの最高位はフランス」「カリフォルニアワインなんて存在しないに等しい」と誰もが信じて疑わなかった当時、英国のワイン評論家スティーブン・スパリエ氏がフランスVSカリフォルニアのワイン対決を仕掛け、カリフォルニア産の圧勝に終わった。高級ワインの産地としてカリフォルニアのナパバレーの地位を決定的にしたと言われる事件だ。
それから約30年後の2004年、『SENA』を携えたチャドウィック氏は、自らスティーブン・スパリエ氏に声をかけ、ワインの専門家を集めた「ベルリン・テイスティング」を実現させた。フランス、イタリア、チリのプレミアムワインを含めた16種類がラベルを隠して出品された結果、1位は『ヴィニエド・チャドウィック2000』、2位は『セーニャ2001』が射止めた。チャドウィック氏が作り上げたチリ産の圧勝は、ワイン界に衝撃を与えた。