2度のギャンブル
チャドウィック氏は「ベルリン・テイスティングの開催は、ギャンブルでした。もしもダメだったら、という怖さもありましたが、一生懸命に作ってきたワインが、トップ10のどのあたりに入るだろう?という純粋な疑問を解決したかったのです」と当時の本音を振り返る。
快挙を成し遂げたチャドウィック氏は、世界各地で新たなテイスティングに挑むことにした。きっかけは、ワインジャーナリストの有坂芙美子氏に「あくまでヨーロッパで起きたこと。日本でやったらどうなるかしら?」と言われたことだという。
「最大のギャンブルは、もう一度やってみることでした。ベルリン・テイスティングでの結果を、孫の代まで語り継がれる“伝説”として、大事にしておくこともできたので」