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人生を真面目に考えざるを得なくなる 市村正親、平田満、益岡徹 舞台「ART」  (1/2ページ)

2015.4.27 12:35

「早くお客さまに見せたい」と息もピッタリの3人、上から益岡徹さん、平田満さん、市村正親(まさちか)さん=2015年4月17日、東京都中央区(栗橋隆悦撮影)

「早くお客さまに見せたい」と息もピッタリの3人、上から益岡徹さん、平田満さん、市村正親(まさちか)さん=2015年4月17日、東京都中央区(栗橋隆悦撮影)【拡大】

 市村正親(まさちか、66)、平田満(61)、益岡徹(58)のベテラン俳優3人がコメディー「ART」を16年ぶりに4月28日から再演する。一枚の絵をめぐり、15年来の親友3人の関係がずれていく様子をシニカルに描く。各自が積み重ねてきた16年間が舞台に深みを与えており、「前回はただ面白いという印象。今回は切なさを感じる」と市村は話す。

 「ART」はフランスの劇作家ヤスミナ・レザ作で1994年にパリで初演。仏モリエール賞ほか英米の主要な賞を受賞、35カ国語以上に翻訳された。演出はパトリス・ケルブラ。高価な絵を買ったセルジュ(益岡)にマーク(市村)が動揺、結婚を控えて神経質なイワン(平田)ら3人の「言いたい放題」から人間の価値観の違いや本音が浮かびあがる。

 「『モダンアートの形而上学的応酬』のような先入観を持つと違う。こういうこと結構あるなと感じてもらえたら」と益岡。「人生を真面目に考えざるを得なくなる。『楽なところで生きようとする人生は本当に楽か』とか」と平田。「友人同士がお互いを認め合うようになってきたのは、張り合うだけだった若いころとは違うかな」と市村。

ガイド:舞台「ART」

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