春の色彩=2012年4月28日、東京都西多摩郡奥多摩町(野村成次撮影)【拡大】
3年前に東京都奥多摩町の山中で、そんな絶好の日に行き合ったことがある。生命力あふれる見事な新緑に、ハナモモは紅色に輝いていた。周囲は黄緑色の絵の具をぶちまけたような新鮮さだ。そんな木々の若さにあやかりたいとの思いは年々強くなってくるが、こればかりはどうしようもない。
もし、その若葉から生命力を与えられたなら、ハラハラと葉が散る秋の日には倍返しを求められ、残り少ない命を差し出すことにもなりかねないか。どちらにせよ、女性だと信じる若葉の精とデートを楽しむことを、春眠の夢に見るこのごろだ。(野村成次、写真も/SANKEI EXPRESS)
■のむら・せいじ 1951(昭和26)年生まれ。産経新聞東京、大阪の写真部長、臨海支局長を経て写真報道局。休日はカメラを持って、奥多摩などの多摩川水系を散策している。