会見で頭を下げる堂元光(どうもと・ひかる)副会長(手前)ら=2015年4月28日午後、東京都渋谷区のNHK放送センター(栗橋隆悦撮影)【拡大】
調査報告書によれば、記者は上司のデスクに「ブローカーへの取材を通じ、相談に来ている多重債務者も撮影できることになった」と報告。だが実際は、8年前からの知人だったB氏にブローカーとしてA氏を紹介してもらい、撮影場所もB氏が設定していた。
こうした虚偽報告の理由について記者は「情報源秘匿のため」と釈明。調査委の外部委員は「記者の説明は理解困難」と突き放した。
当日の収録では、事務所にいるA氏と相談に訪れたB氏を、はす向かいのビルから窓越しに撮影。視聴者には「隠し撮り」にしか見えないが、その場には記者も同席していた。
「お金の工面のところのやりとりがもうちょっと補足で聞きたい」
A氏とB氏との会話に、裏側では記者が“注文”をつけていた。旧知のB氏をまるで初対面のようにインタビューしたシーン。最終報告書では、これが記者の独断ではなかったことも明らかになった。「現場の緊張感を伝えるためにディレクターと相談して決めた」(記者)