会見で頭を下げる堂元光(どうもと・ひかる)副会長(手前)ら=2015年4月28日午後、東京都渋谷区のNHK放送センター(栗橋隆悦撮影)【拡大】
カメラマンも隠し撮り風にした理由を「距離を置いて撮影する方が臨場感につながる」と答えた。事実よりもリアルな「演出」。こだわったのは記者だけではなかった。
「敏腕」と期待
複数のNHK関係者によると、問題の記者は入局後に主に事件取材を担当。特に強みを発揮したのは事件や不正に関与した人に、顔を隠した状態で生々しい実態を語ってもらう今回のような「覆面インタビュー」だった。
顔を出さない条件でも協力を取り付けるのは容易ではない。必然、覆面インタビューが撮れれば評価は上がる。記者も局内では敏腕の定評があったという。
出家詐欺のリポートは放送前の試写で編集責任者から高評価が相次ぎ、疑問を差し挟む声はなかった。最終報告書は「記者や取材デスクも経験豊富で今回のような映像も撮れるという期待があった」とした。(SANKEI EXPRESS)